こんな悲しい映像はお見せしたくありませんが、これも兼六園の現実です。有名な夫婦松の哀れな姿です。

 3年前「夫」に先立たれ、1人寂しく生きてきたこの「雌松」も、もう限界だったのでしょう、とうとう夫の後を追い、こんな姿になってしまいました。

 数々の名松が次々と枯れていく現実を目の当たりにすると、兼六園をこよなく愛する者の一人として居たたまれない気持になります。

 松くい虫の害はそれほどまでに深刻なものなのでしょうか。殺虫剤の散布が環境汚染につながることは否定できませんが、兼六園の松の犠牲において守られる 環境保全とは一体何なんでしょうか。

 このままでは、やがて松のない兼六園になってしまうことでしょう。雑木林の兼六園に成り下がっても、それでも「環境」と「緑」を守ったことになるのでしょうか。

 年間に何百万人もやってくる観光客、年間に何回かは訪れる県民や市民。彼らは兼六園に何を期待し、何を目的にして足を運ぶのでしょうか。もっと真剣に議論して ほしいものです。




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